イタリアのピサで2011年5月6日から8日まで日本の文化を伝えるJAPAN EXPOが開催され、瀬戸川も今川憲英氏とともに参加し、「京都の伝統と建築」について講演を行った。
講演会場は頑丈な古木のトラスが歴史を感じさせる元駅舎で、日本の書道の実演や提灯などの和風の小物の展示も行われていた。
瀬戸川の講演では建築家ジェラルドマッシロ氏による司会、イタリアの都市史に詳しい吉田友香子氏による通訳のもと瀬戸川の建築作品が京都の伝統文化であるお香や祇園祭、京舞、冷泉家などを交えながら紹介された。
講演後、出席者の地元の建築家ベニアミーモ氏と司会者ジェラルド氏とピサの斜塔、セメタリの壁画を見学し、彼らから詳しい解説を受けた。
斜塔は北に離れて設置された二本の鉄骨櫓からワイヤーで引っ張られ、これ以上方傾かなくなっているとのことであった。
ピサ大学の組石造が専門のマウロ教授や鉄骨造が専門のワルター教授、建築家のサルバトーレ氏とも昼食を共にし、建築について活発な意見交換を行った。