ミラノ工科大学のキャンパスはミラノのほかにコモ湖畔のレッコにもあり、建築や土木の教室や実験棟がある。この風光明媚な大学で2011年5月9日18時から講演会が開催され瀬戸川も招待されスピーチを行った。
3月11日に起こった東北・北関東大地震について地震国イタリアでも大変関心が高く、津波についてまず吉田友香子女史から報告があり、そのあと今川憲英氏が耐震の現状と彼の考える方法論を動画を交えて講演した。
一方、伝統のあるイタリアでは日本の伝統文化についても極めて関心が高く、古都京都在住の瀬戸川が「京都の伝統と建築」について講演を行った。
瀬戸川の講演では、建築作品がお香や祇園祭、京舞、冷泉家などの自身の経験を踏まえた京都の伝統文化を交えて紹介された。
講演後、ミラノ工科大学マルコ インペラドーリ教授主催の夕食会が催され、マルコディ プリスコ教授、地元建築家協会の会長エリザベッタ女史、建築家マルトゥロ氏など20人ほどの建築家や学生さん達と夜遅くまで語り明かした。