「住まい」であることを原点に計画し、大きな建物を3つに分節して小さな館に見えるよう配慮し、更に、内部廊下が長大で退屈にならないよう敷地の形状に合わせ建物を雁行させ、病院のような施設臭さを排除した。
内部は10人からなる擬似「家族」を1つとして構成され、各々が過ごす個室、共に食事し団欒する共同生活室は、普段の住まいの構成と何ら変わらない。
一方、ホスピタリティの高い空間としてラウンジやバー、ライブラリー、ギャラリーも設けた。シンボルとしてラウンジに設置された暖炉は、人々が集うことを誘発する機能も担い、家族の暖かみや絆を象徴化し、建物全体のアメニティを向上させている。
敷地面積:3,282.42㎡
建築面積:1,466.75㎡
延床面積:3,748.78㎡
構造:鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造
規模:3階