この建物は四条通に面し、最上階をオーナ住宅とする9階建てのテナントビルである。
道路側の間口は12mだが、奥は6mしかない60坪のL型の敷地のため、手堅い避難計画を立てつつ、いかにテナントスペースを最大限確保し、かつ弾力的に、しかもローコストで出来るかが使い勝手上の主要なテーマであった。
そこで2250mm毎に細かく柱を立て、階高を2900mmに抑えつつも天井高を2700mm確保し、各階40坪のナントスペースを実現した。
このテナントスペースは10坪から40坪まで分割でき、あらゆる要望に対応可能である。
ファサードは1、2階の基壇部、3階から8階の胴部、9階の住宅部分頂部の三層構成として、単純だが端正な佇まいを目指した。
敷地面積:195.08㎡
建築面積:166.40㎡
延床面積:1410.44㎡
構造:鉄骨造
規模:9階