敷地は、北山通りから少し北へ入った所にある。
土地は160㎡程で、十分な庭を道路側にとってのプライバシー確保は難しく、通常と異なる住居形態の提案をした。
1階はプライベートな空間、日照を確保し易い2階に開放的なパブリックな空間を配置し、2階のデッキに、直接繋がる階段を道路近くに家族や友達の、ショートカット動線として設けた。 デッキには、屋根をかけ、居間の延長上を半外部空間にし、サッシをフルオープンすると、一体になる。
災害や外敵に対しての堅固な考え方から、1、2階はコンクリート打放しとし、屋根の小屋組をドリフトピン接続の木軸架構とした。
木の香りと木目の優しさ、登り梁の軽快な繰り返しは緊張を和らげるであろう。
コンクリート打放しは安定した住まいの象徴であり、その中に浮かぶ木造のロフトは施主の非日常的な世界を暗示している。
敷地面積:162.508㎡
建築面積:81.09㎡
延床面積:128.84㎡
構造:鉄筋コンクリート造 木造
規模:2階