建物はロフトのある45度の切妻屋根、半径5.4mの半円形壁が、直方体のボックスに連結、貫入する幾何学的処理によって形づくり、通常の間取りからは得られない形態を内外に持たせた。
このフォルムは動線の導入装置、空間の連続、分割の装置としての役割を持ち、光や風の流れ、視線を制御するものでもある。これらの壁は各室を連続させ広い空間を確保でき、吹き抜けや大型の開口と相まって、非常に開放的である。ただ、気候の変化が激しいので、壁に引込まれた吊り障子や、ガラス窓により空間を分割し、こぢんまりと暮らすことも想定している。
敷地面積:216.29㎡
建築面積:90.05㎡
延床面積:115.09㎡
構造:鉄骨造
規模:2階 ロフト