敷地は30坪程の広さである。
周りは民家が建てこんでおり、密集の中に魅力ある「隙」や「軸」を見つけだすことから設計が始まった。
1階には西にとび出した1坪の敷地があり、2階からは、東の大文字山と西の隣家のソテツ、屋上レベルからは西側にひろがる眺望が「借景」として期待できそうであった。そこで建物を4階建とし、それらをエレベーターでつなげる案を提案した。
1階を寝室2階を居間・食堂、3階を多目的室、4階を浴室として上にいく程開放感が増し、各階から最適な「借景」が生かせる配置とした。
住宅用エレベーターは面積効率が最高の「廊下」として使っている。
敷地面積:107.42㎡
建築面積:64.16㎡
延床面積:164.4㎡
構造:鉄筋コンクリート造
規模:4階