敷地は、京都の閑静な住宅街として人気ある下鴨エリアで、共用玄関、共用廊下を持たないレンタブル比が100%の接地型の集合住宅である。
このため、吹抜けを設ける経済的余裕が生まれ居間は6mを超える天井高を持ち、特徴的な開口部から様々な光と影が楽しめる空間となっている。
各住戸は3階建てで、最上階からは、比叡山や、大文字、糺の森を一望できる。
この2住戸は、1、2階で接続し、1住戸としても使用可能である。場合によっては前面道路側を小さなオフィス、奥を住宅として使うことも想定している。
また、各住戸にはアフターヌーンティーやバーベキューを囲めるバルコニーと、ガーデニングを楽しめる庭があり、住み手の自分流を活かせる屋外空間となっている。このため、通常の集合住宅には見られない多様な生活スタイルが生まれるのではと考えている。
外観を決定付けている片流れの曲面屋根は京都市ならではの、厳しい北側高度斜線をクリアするために設けられた。2棟の曲面屋根が懐の深い奥行き醸しだしている。
敷地面積:149.30㎡
建築面積:75.60㎡
延床面積:158.18㎡
構造:鉄筋コンクリート造
規模:3階